「 好きなこと で 起業 して、 雇われない 生き方 を通じて 自由 な 自分らしい 人生 を 選択 出来るようになる」というお題目の 起業 塾 や コンサルタント は非常に多い。
確かに魅力的に映ると言えるだろう。ただし、それが本当に果たされればの話だが・・・。
なぜそんなことが言えるのか?それは簡単。 自由 という概念自体が大いなる自己矛盾を含むものだからだ。
つまりは自由であるということは常に自分が選択できる状況にあることが前提になっている。だからこそ選ぶことも出来るし、選ばないことも出来るのだ。「好きなことで起業」するからには、それでお金を稼ぐためにビジネスをしなければならないということ、すなわち「ねばならない」なのでそこに選択権はもはや存在していないのだ。
好きなことをやる自由もやらない自由もあるからこそ、本当の意味での「自分らしい生き方」になるのであって、生きていくために好きなことをビジネスとしてやらなければならない、では限界が出てくるのは当たり前のことなのだ。
従って、このような起業塾に大金を投下されている方とお話を伺うと決まって出てくるフレーズがある。それは「マインドが凹んで、落ちている状態だから上手くいっていない」。
違う。マインドでビジネスが出来るんなら出家したら誰でもビジネスで大成功出来ることになる。そしてもっと言ってしまえばマインドセットの正体とは脳内にある神経伝達物質のバランスに過ぎないのだ。ということは脳内の理想的な神経伝達物質のバランスを脳に直接注射すれば誰でもビジネスで成功出来ることになる。そんな訳あるか???
マインドとビジネスには直接的な因果関係などない。ただそのように見せることで利益を得ている者が仕掛けているだけなのだ。ビジネスで求めるものはお金。非常に具体的なものだ。従ってお金を稼ぐには具体的な行動を行っていなければならない。マインドをどれだけ理想的なものに変えたからと言っても、何も行動を変えなければ収入が変わることなどありえないのだ。
極端な話、2つの選択肢があったとしよう。
「マインドは成功者のマインドで、全く収入がなく、極貧の生活で自分一人が生きていくことにも日々限界の状態。ただし落ち込むことは全くない。なぜならマインドセットが完璧だから」
という生き方と
「マインドセットは全く分かっていないけれど、自分が仕掛けるビジネスで経済的にも大成功し、自由な時間を謳歌出来るような人生を過ごしている。そして自分だけでなく家族や仲間にも豊かな生活を送らせることが出来るので笑顔に囲まれたライフスタイルである。ただし、先々どのようになるのか不安になり、時折落ち込むことがある」
という生き方。あなたは本当にマインドセットを重要だと選択できますか?
次回へ続く
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