個人事業主 として 自由 な 自分らしい 生き方 を 選択 出来るようになることはある意味では 理想的な生き方 と言えるだろう。
ただし、ここには2つの前提が隠されている。一つは「 自分 」というものが明確化されていること。「 自分 」が何を望んでいるのか?どのようになりたいのかという ゴール が無ければ当然「 自分らしく生きる 」ことなど出来るわけがない。
そしてもう一つ。その理想とする 生き方 を 選択 出来るだけのリソースを持っているかどうかなのだ。
例えば「自分らしい生き方」というものが「いつでも自由に世界中を旅行出来る」というものだったとしよう。
世界中を旅行するには自分が好きな時に動けるだけの自由な時間が必要だろうし、旅費もかかる。そしてそれ以上にその旅行に行っている間に収入が止まってしまうようであれば、帰国後には労働に拘束されてしまうことになるのだから不労所得が必要になってくるのだ。
そう。実は自由に自分らしい生き方を実現するには、自分が関わっていなくても収入を生み出す原動力、不労所得が必要なのだ。もちろん労働が好きで好きでたまらないというのであればこのような選択を選ぶ必要すらないのかもしれない。
ただ、もし本当に好きな時間があって何をやってもいいとなった時にその労働をやり続ける、と自信をもってどれだけ断言できる人がいるだろうか?
ここでポイントになってくるのは「あなたは起業したいのですか?」それとも「自分らしい生き方をしたいのですか?」ということだ。
もし後者であれば、ひょっとしたら個人事業主という選択では不労所得にならないかもしれないということを認識しているだろうか?なぜなら特に自分の好きなことで起業した場合、自分と同等かそれ以上にそのことを好きでやってくれる人間が自分の代わりに出てこない限りは不労所得にはなりえないからだ。
最初は起業して、たまたま上手くいくこともあるかもしれない。特にSNSの登場で個人がメディアを持てるようになったことで多数に情報発信をすることが出来るようになったので多少のレバレッジは効くだろう。しかし、自分の代わりになってくれる人が何人出てくるのだろうか?特に単価を高く設定している個人事業主であればなおさらだ。
ビジネスモデルを組み立てる時は冷静に作り上げていかなければならない。一時のドーパミンで舞い上がってしまうと、結果として一生労働収入という枠から飛び出すことさえ出来なくなってしまうのだ。
次回へ続く
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