しばしば目にする「 好きなこと で 起業 すれば ビジネス を続けやすい。従って誰でも 成功 出来る」というもの。
もしこれが嘘だとしたらどうだろう?科学的なアプローチで分析してみることにしよう。
まずは「 ビジネス で 成功 出来る」という主張な訳なので前提としては「今はまだ 成功 していない」ということになる。
そしてビジネスの目的は「お金を稼ぐ」ということになる訳なので、ビジネスで成功していないということはお金がない、すなわち貧乏であるということだ。
そして重要なのがホメオスタシス。恒常性維持機能。コンフォートゾーンとも言うが、現在が貧乏ということはその人にとってのコンフォートゾーンは貧乏な状態なのだ。それが快適であり大好きだから貧乏を選択しているのだ。
とした時に気付くだろうか?「好きなこと」で起業するということはそのコンフォートゾーンに留まるという選択をしているということなのだ。だからほぼ間違いなく経済的に成功することは出来ない。
では「好きなことで起業して成功」するには方法はないのか?と言えばそうではない。重要なのが自分が望むゴールを達成して、十分な収入を得て、お金を稼ぐ必要性すらなくなった時に「好きなこと」を現在の時点からビジネスとして起業すればいいということなのだ。
ただし、大抵のビジネスコンサルタントの主張を見ているとここで大きな勘違いなのか作為なのかは不明だが、誤解をしている。
その人の過去を洗い出させて「好きなこと」を導き出そうとしているのだ。こんなことをやっていてはいつまでたっても成功にたどり着けるはずがない。ただし100%失敗するというわけではない。ごくまれに自分の現在好きなことと、ゴールを達成した時に好きなことが一致している人が出てくるとその人だけは成功出来るからだ。
ただし勘違いをすべきではないのが、そのような事例をどれだけ出されたところで「雇われない生き方」を選択しようとして起業という手段を選ぶ人には成功はあり得ないということなのだ。
まずは誰と組むかではない。自分が何を望んでいるのかを明確にすることなのだ。
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